ノイシュバンシュタイン城に行く

 

ノイシュバンシュタイン城は行く価値あり

 

 

ウィーンに行けば、ウィーンから西に向かって旅行するのも楽しみのひとつです。
ザルツブルグ、ミュンヘンに泊まりで電車で出かけるのは旅の思い出になります。

 

ミュンヘンのノイシュバンシュタイン城は日本人ならば必ず行きたいスポットです。

 

 

ノイシュバンシュタイン城はシンデレラ城のモデル

 

ノイシュバンシュタイン城は「狂王」の異名を持ったルートヴィッヒ二世が建てた趣味のお城。

 

おとぎ話に出てきそうなほど美しく幻想的な外観が印象的でロマンチック街道の最終地点に相応しいお城です。

 

ルートヴィッヒ二世は若くしてバイエルン王国の王となり、戦争でプロイセンに敗れた後
政治や争いなどから現実逃避し引きこもりになったちょっと心が弱い王だったようです。

 

そんな心の弱い王が引きこもりになると誰もが想像できるとおり、やっかいな王様に。

 

その引きこもりの結果がこのノイシュバンシュタイン城です。

 

 

ノイシュバンシュタイン城は世界遺産ではない

 

ルートヴィッヒ二世が19世紀末に建てられた城。

  • ノイ=新しい
  • シュヴァン=白鳥
  • シュタイン=石
  • シュロス=城

 

で新白鳥石城と訳すことができます。

 

「絶対に訪れたい名城」として人気のこのお城は世界遺産に登録されていません。
白雪姫のモデルとなったスペインのセゴビアにあるアルカサルなどは世界遺産に登録されています。

 

これほどまでに有名で人気のある推お城にも関わらず世界遺産ではないのか?
大きな理由は「120年ほどの歴史しかない」という点。
そのほか、歴史的価値がないことだけではなく、建築的にもコンクリートが多く使用されている点も評価されないポイントです。

 

世界遺産に登録されてはいませんが、
霧に包まれてそびえたつ白亜の城はまさに幻想的で美しい名城です。

 

 

ノイシュバンシュタイン城は王の趣味が最優先された「趣味城」

 

ルートヴィッヒ二世は城の建築デザインを城郭専門家に頼まず、
宮廷美術家の画家クリスチャン・ヤンクに依頼。

 

そのため、本来はドイツのお城にあるはずの小聖堂や墓地がない設計になり、
完全に王の趣味が最優先された芸術的な実用性に欠けるお城となりました。

 

馬鹿な王様はお金を使いすぎてベルク城に軟禁され、その翌日謎の死を遂げる。
といった残念な最後を迎えています。

 

彼が残したのは自分の無能さと馬鹿さ加減。そしてノイシュバンシュタイン城。

 

だからこそこのお城が人気スポットにもなっているのでしょう。